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平成30年度講習会(3月)

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平成31年3月15日(金)、講師に織原様をお招きして鉄道講習会が開かれました。

続き

まず話題となったのは、自動運転試験が行われた大船渡線BRT
(Bus Rapid Transit:バス高速輸送システム)についてです。
大船渡線は東日本大震災で大きな被害を受けましたが、
バス専用道路を整備することにより大船渡線BRTとして運行開始しました。
バス自動運転で求められる信号技術は、無線で車両の位置情報を取得し
交互通行区域の通行権を制御するものとなっています。

次に話題となったのは、自動車の自動運転技術についてです。
ニュースなどで取り上げられることが多くなった自動車の自動運転技術ですが、
鉄道でも実施されているような運転手が同乗しない完全無人運転を実現するには、
まだ安全性に多くの課題が残されていることを示す事例が紹介されました。
一つ目は、自動運転車が故障で制御不能となった場合に、
安全を確保できていないという点です。
二つ目は、自動運転中の事故が発生した場合、その責任をだれが負うべきなのか
未だ議論が続いているという点です。
こういった事例を受けて、既に自動車に搭載されている運転支援機能については、
消費者に誤ったイメージを与えるため「自動」運転ではなく「半自動」運転と明言するべき
という意見が出席者からありました。

最後は、鉄道の自動運転技術についての話題です。
鉄道の自動運転の場合、障害物侵入のリスクを低減するため、踏切の撤去やホームドアの設置などを実施します。
さらなる安全性の向上のために、自動車の自動運転技術に使用されている
レーザー発光/電波レーダー/カメラを用いた車両検知技術を用いる取り組みが紹介されました。
これにより安全確認の手段が増えることになり、より一層安全運転が可能となります。

次回の講習会もどのような話題が挙がるか楽しみです。
織原様、今回もありがとうございました。

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