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脱炭素経営EXPO 視察レポート

2021年9月29日(水)に東京ビッグサイトで行われた「脱炭素経営EXPO」に行って参りました。
展示会の中で様々なブースがありましたが、その中で東芝三菱電機産業システム様とラプラス・システム様のブースの内容を紹介します。
続き

・東芝三菱電機産業システム
○瞬低補償装置(MPC)
MPCとはMultiple Power Compensator(多機能変換器)の略称のことで、
通常給電時に使用する直送回路に低損失の高速スイッチ(HSS)を備え、
全電圧補償型変換器を並列接続して構成しています。
通常時は交流入力の電圧波形の乱れを監視し、瞬低を検出した時に
交流スイッチHSS(High Speed Switch)を瞬時にオフにして直送回路を切り離し、
蓄電部をエネルギー源とした変換器からの給電に切り替えることができます。
また、瞬間的な電圧低下を検出する瞬時異常検出機能と、実効値を観測し緩やかな
電圧低下を検出する実効値異常検出機能を有しており、それぞれ3線間個別に
観測しているため、高速で確実な停電検出が可能です。


・ラプラス・システム
○太陽光発電制御・監視システム
自家消費型発電用の発電制御・遠隔監視が可能なもので、
特許取得の制御技術で消費電力に合わせて発電電力を自動制御します。
これは今回初めて知ったことなのですが、発電設備と供給先が同一敷地内にない場合、
過剰発電分を売却することができないそうです。
そのため、余剰電力発電分は蓄電池などがない限りは無駄になってしまいます。
したがって、消費電力に合わせた発電を自動制御してくれることは、
無駄な電力発電を抑えられるため、理にかなったものだと思いました。

・感想
全体を通してみて、時間帯ごとの消費エネルギーを監視、視覚化し、自動で最適化、
もしくは遠隔から操作を加えられるといったシステムが多く見受けられました。
実際の発電効率を上げるのではなく、現状の消費エネルギー状態を見直すことで無駄な消費エネルギーを削減するというものは、どの会社・団体でもできることなので、全ての会社・団体が行うことができればかなりの効果が見込めると思いました。
震災後、日本のエネルギー供給はエネルギー自給率の低下により、海外からの輸入に依存している状態です。
それに加え国内では以前にも増して火力発電稼働が増えており、脱炭素社会の実現に
向けたエネルギー問題の解決策として、それらのシステムは非常に有効なもの
であると思いました。

その他にも、様々な企業様が脱炭素化に向けたシステムや取り組みを展示しておりました。自分の知らないものに多く触れることができ、とても有意義な時間であったため、このような展示会にはまた参加したいと思います。

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