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AI・人工知能EXPO

2022年10月26日、幕張メッセで行われた「AI・人工知能EXPO」に行って参りました。
展示会の中で、印象に残った株式会社マクニカ様のブースの内容を紹介します。

続き
株式会社マクニカ様はSense Plusを紹介しておりました。
これはブレインテックに関するものになります。
ブレインテックとはBrain(脳)とTechnology(技術)をかけ合わせた造語であり、
脳の活動をモニタリングする技術や、脳を刺激し治療や能力向上をうながす技術、またこれらを支援する技術など、
ニューロサイエンス(神経科学)を応用した技術の総称です。

2013年アメリカ大統領が脳神経科学を推進するプロジェクトに莫大な予算を投じたこと、
また同年イスラエルの首相がIsrael Brain Technologiesの設立に関与したことがブレインテックブームのきっかけであり、
2022年1月に掲載された日本経済新聞によると2024年にはブレインテック市場は5兆円規模になる予測されています。

Sense Plusは人の生活を通して感じ取った感情、気持ち、印象を脳の状態から解析し、時系列に数値として可視化するプラットフォームになります。
脳の状態を補足するための機器は、頭に脳波を読み取る機器を装着する「非侵襲式」と脳に直接チップを埋め込む「侵襲式」の2種類が存在します。
Sense Plusはヘッドバンド型などを使用した「非侵襲式」の機器を使用します。
Sense Plusの用途としてはヘッドバンドを付けた試験者に作業をしていただき、その時の集中力、興味度、疲労度をモニターに表示します。
これにより作業実施者の体調を見守ることが可能になります。
イタリアのサッカーチームではこれと似た技術を練習に取り入れているようです。

今後はSense Plusを用いてマーケティング、人材マッチング、人のパフォーマンスの最大化など様々な業界、場面でのユースケースを想定されておりました。


今回は脳の活動のモニタリングに関する紹介となりましたが、
脳に関連する疾患の診断や人間の脳から意思を読み取って機械・ロボットを操作するといった活用事例があり、
ブレインテックのサービスはますます私たちにとって身近なものになる日も遠くないと思われます。

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