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将棋講座

おはようございます。宮本です。
講座の4回目、今回は駒を取って使うがテーマです。

続き

1.駒を取るとは

講座2回目の項目で少し触れましたが、香車、角、飛車は相手の駒を飛び越えることはできないと書きました。では、進むところに相手の駒がいた場合はどうなるでしょうか?
これが、今回説明する「相手の駒を取る」です。
すべての駒に共通して、進みたいところに相手の駒がある場合、その駒を取って自分のものにすることができるのです。

ファイル 361-1.gif

上の図の状況でこちら側の手番だったとします。ここで飛車の進めるところに相手の香車がいます。この場合、相手の駒を取ることができます。

ファイル 361-2.gif

このように相手の駒を取ることができるのです。
そして、取った駒は自分の持ち駒になります。
上の図ではタダで相手の香車を取ることができました。飛車も成って龍にできたので成功といえます。
では最初の図で相手の手番だったらどうなるでしょうか。自分の飛車が取られてしまうことが想像できると思います。
実は駒の強さは、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、香車、歩兵の順となっているので香車で飛車を取られてしまっては大変です。
自分の駒が取られそうなときはあらかじめ駒を逃がしておくことも選択の一つです。


2.持ち駒を使ってみる

相手の駒を取ったら今度はその駒を使うことができます。
今まで盤面の駒だけを動かしてきましたが、持ち駒を持っている場合は代わりにその駒を使うことができます。これが「駒を打つ」と言われているものです。

ファイル 361-3.gif

今、上の盤面の状況でこちらの手番だとします。
こちらは持ち駒として銀を持っていますので、駒を盤面に打つことができます。

ファイル 361-4.gif

このように持ち駒の銀を打ってみました。これで手番は相手に移ることになります。
持ち駒は盤面に駒が置かれていないところであれば、基本どこでも打つことができます。ただし、以下の注意点があります。


・歩兵、香車は1段目に打つことができません。(次に駒が進めないため)
・桂馬は1段目と2段目には打てません。(上と同じ理由)
・駒は表向きの状態で打たなければいけません。
・自分の歩が存在している列に持ち駒の歩を打つことはできません。(反則のため)


駒は表向きで打たなければいけません。例えば持ち駒の飛車を使うときは、龍の状態で打ってはいけません。
4つ目の項目の反則ですが、これは今後、将棋の反則としてまとめて紹介していきます。

ちなみに、銀を打った上の図ですが相手側は非常に困っています。相手側はここで飛車か角を動かしますが、次のこちら側の手番でどちらかの駒を取ることができます。

駒を打つ時は、相手に取られないように注意して活躍できそうなところで使ってみましょう。
次回は将棋の勝敗をつける「詰み」について解説していきます。

コメント一覧

minda 2011年05月17日(火)08時32分 編集・削除

だんだん実戦に近づいてきましたね!

早くルールを覚えて一手ご指南を受けられることを楽しみにしています。