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将棋講座

おはようございます。宮本です。
遅くなりましたが、将棋講座の6回目です。今回は王手について解説します。

続き

王手とは次に王様を取れる状態のことを言います。
王様を取られては負けになってしまうので、王手をされた場合は王様を守らなくてはなりません。
前回説明した詰みも実は王手だったのですが、防ぎようがありませんでした。
今回は王手をされても防ぐことができる場合を見ていきます。

ファイル 369-1.gif


上の図は相手の飛車が8九の地点に動いて龍になったところです。自分の王様はこのままだと次の相手の番で取られてしまうので、絶対に守らなくてはいけません。
ではどのような守り方があるでしょうか。
まず考えられるのは、前回も少し説明した「自分の駒で相手の駒を取る」ことです。
相手の駒を取ってしまうことで、王様を守ることができます。
しかし上の図の場合は自分の駒が8九の地点には動けないので、相手の龍を取ることはできません。

そこで以下の2つの方法があります。
1.王様を逃がす。

ファイル 369-2.gif


まずは王様自身が動くことで王手を防ぐことができます。
上の図では3九の地点にいた王様を3八の地点へ動かしました。こうすることで、次に相手の龍に王様が取られることはなくなりました。これが王様を守る方法の1つ目になります。今回王様は38の地点へ動きましたが、もちろん2八の地点へ逃げてもかまいません。逃げる場合は相手の持ち駒などを考えて、より安全な場所へ逃げるようにしましょう。

2.合駒(あいごま)をする。

ファイル 369-3.gif


上の図は持ち駒の歩を4九の地点に打ちました。
こうすることで、自分の王様は相手の飛車の利きを断つことができました。このように、王手をしてきた駒と自分の王様との間に駒を打つことを、「合駒をする」といいます。
上の図では歩を打つほかにも、4八の地点にいる自分の金を4九に動かす方法もあります。これも合駒の1つです。
合駒は遠くの地点から、飛車・角・香車で王手をされたときに防ぐ方法です。


最後に王手をされた時の対処法をまとめておきます。
・自分の駒で相手の駒を取る。
・王様を動かして逃がす。
・合駒をする。


王手をされた場合は上に挙げたいずれかの方法で王様を守らなくてはいけません。どうやって守るかは、そのときの状況によって自分で考えなくてはいけません。
「王様を取られたら負け」なので、前回説明した詰みになりそうな場合や、王手をされた場合はより安全な方法を考えて王様を守りましょう。


次回は、反則などの将棋のルールにかかわる部分を説明していきます。

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minda 2011年06月22日(水)08時27分 編集・削除

段々高度な内容になってきて面白いです。
将棋部設立が待ち遠しいです。